鳥海山～天国と地獄～

2014/08/20
22:24

鳥海山（ちょうかいさん)

見どころ：日本海を望みながら歩く登山道。高山植物や雪渓を堪能♪
技術レベル：★★★☆☆(三点支持必要な岩場や鎖場あり)
体力レベル：★★★☆☆(日帰り一日登山)

August.4
《本日のコース》
5:30鉾立口→7:00賽ノ河原→7:30御浜小屋→7:55御田ヶ原分岐→8:25七五三掛→8:45千蛇谷雪渓→9:30御室〈休憩・ブランチ35分〉→10：50新山山頂→11：30帰路→15:00鉾立口

早めのお盆休みをいただき、私（Hiziki）の実家へ帰省しました。
そこで、8月は東北の山を登ろう！です。
初日は鳥海山。

鳥海山は小中高と校歌には必ず『鳥海山』の文字が入っているほど身近な存在でした。
もちろん、課外授業では鳥海登山が組まれます。
兄弟はもちろん親も鳥海山には登っていました。
私を除いて………。

小学校、中学校では悪天候。高校は他クラスは登っているのに、
私がいたクラスは鳥海登山はありませんでした。
縁がありませんでしたね（涙

そして、やっと縁が結ばれる日が来ました。　　　

5：00、象潟の鉾立口（1160ｍ）にはすでに結構な車が駐車しており、車中泊している方もいました。
ここから日本海がきれいに望めます(^-^

トイレや準備運動を済ませ、いざアッタク開始です。

階段を登ると整備されている道を進みます。

おぉ…今からあの山頂までいけるのか…。

第一の雪渓です。

冷気が…一気に温度が下がります。
雪渓の横は賽の河原。雪解け水が川を作ってますね。

御浜。ここは遊佐町、もう山形県です。
御浜小屋（1700ｍ）こちらにはトイレもあるので小休止。

小屋裏には鳥海湖。遠くに見えるのは月山でしょうか？

御田ヶ原分岐を越え、七五三掛へ。

高山植物が咲き乱れていました。美しい…ここは天国なのか！？

七五三掛からは急な岩場を登り、途中で外輪コース千蛇谷コースに分かれます。

千蛇谷コースを選択しました。
かなり急です。梯子がかかっていますが、踏み外したら、怪我ではすまされないような…。
細い道を下り、第二の雪渓、千蛇谷雪渓です。

雪渓を歩いている姿を撮ってもらうために、遅れて歩くTofu。
雪渓を迂回できる道もあるので、迂回路で御室まで行きます。

ここから、どんどんガスって行き風も強くなっていきます。
時折、外輪コースを行く登山者が見えましたが、風の強さから歩きにくそう。

9：30御室到着！

ガーーーーーース（涙
強風（涙
さ…さ…寒い。
大物忌神社へ参拝したあとは、体を温めるべくランチ。

道具：山専ボトル
ご飯：カップラーメン、おにぎり（昆布）
デザート：最中、どら焼き
寒さと空腹であっという間に食べてしまいました。

最中のおじさんですが、道中に頭を強打したらしく不気味に(笑。
ご馳走様でした。

いざ、鳥海山山頂へ。

ザックは山小屋周辺に置いていき貴重品は各自持参。
そして、ここから地獄の始まりでした。

上からの写真になりますが、最初、山小屋裏の岩の壁をよじ登りました。
しかし、岩に次ぐ岩、印があるもののこれ以上は上がれないと判断し、
別の道を探すことに（汗

迂回し雪渓側から登ることにします。（風が強いので雪も硬くアイスに近いです）

雪渓を抜けると山頂まで岩場です。吹き抜ける風も強いです。
足を踏み外したら大怪我しますね。

写真右上が山頂です。

なんとか山頂へ！
丁度、山頂渋滞が発生していました。
山頂自体非常に狭いので写真を撮ったら早々に山小屋に向けて下山です（涙

帰りもこの岩場を抜けなければならないと思うと気を抜けません！

慎重に慎重に岩場を抜けます。

これから山頂に向う方々と目が合うと挨拶もそこそこになぜか、お互い苦笑いをしてしまいます。怖さからでしょうか。

最後は行きに断念した岩の壁を下ります。
登りの方に「ここを上りきればすぐに山頂ですか？」と聞かれますが…

「いえ、また下って上って山頂ですよ」
というと、ガクっと肩を落とし「そうですか。ありがとう」と小さな声が返ってきます。
気持ちは良く分かります。気をつけて。

やったー！無事に山頂から帰還。
登山を始めて3ヶ月、初めてのヒヤヒヤピークハントでした。
Tofuは私と違って大変楽しがっていましたが・・・。

下山は外輪コースにしようと思ったのですが、
ガスの濃さで登山道が分からず来た道を引き返しました。

興奮冷めやらぬTofuは一人で千蛇谷雪渓を迂回せず下りて行きました。

後は来た道を帰るのですが、表情を変えた景色に何度も足が止まります。

そんなこんなであっという間に無事下山です。

下山後：金浦町「はまなす温泉」で汗を流し帰路に着きました。
　　　　まななす温泉　日帰り入浴￥300

反省：
充実した山行でした。
鳥海山の素晴らしさを色んな方に伝えたいのですが、
私の拙い言葉では表現しきれません。
ちなみにTofuに感想を聞いたところ『雪渓・海・花を堪能できる山』ということでした。
うーん・・・ストレート(笑。

晴れた山頂と外輪コースを経験できなかったことが唯一の反省点です。
また来年リベンジしたいと思います。

私が成長しても変わらずそこに佇んでいる鳥海山。
帰省するたびに変わらぬ風景に安心しています。